防災デイキャンプ
2025年3月11日 15時50分14年前の3月11日に東日本大震災が起こりました。そして今日、東京大学の学生の企画を基に、遊子公民館、宇和島市危機管理課、地域住民等が参加し、防災デイキャンプを行いました。事前復興計画の一環で、準備が進んでいない現段階で災害が発生した場合にはどのような生活が想定されるのか、また現段階でできる対策は何か、今後どのような計画が求められるのかを、実体験を通じて考えるための企画です。
まずは、登校した児童から、ピザ生地を作りました。生地を寝かせる時間が必要なので、最初に行いました。
全員がそろってから、まずは防災マップコンクールで入賞した自分たちの作品に対する講評を視聴しました。
危機管理課の方から、事前復興で進んでいることやこれからのことを分かりやすく伝えてもらいました。
続いて、大学生から今日の予定について伝えてもらい、見通しを持つことができました。
活動は、2つの班に分かれて行いました。
1~5年生は、まず遊子小学校の資料室等の備蓄品や防災グッズを確認しました。段ボール箱がたくさん置いていますが、漢字や英語で書かれているので、中身の写真を撮って側面に貼っておけば分かりやすいということに気が付いていたようでした。
続いて、自分たちが作った防災マップを見ながら、学校周辺を歩き、危険な場所や安全な場所を共有することができました。
そのまま遊子公民館に移動し、公民館内の備蓄品や防災グッズの確認をしました。
その後、遊子小学校に戻って避難道に上がり、テントを立ててみました。簡単に立ちましたが、中は狭く、譲り合わなければならないことに気が付きました。また、地面が硬くてたぶん眠れないということにも気付き、マット等が必要だということにも気が付きました。
もう一つの6年生の班は、徒歩で魚見の丘まで移動し、宇和島市の計画や東京大学の提案を現地で確認しました。ここにキャンプ場を作る計画は、とてもいいアイデアだと思います。実現するにはハードルがいくつもあると思いますが、実現に結び付けばいいなと思います。防災倉庫の中も見せてもらい、備蓄品や防災グッズ等を確認しました。一通りそろっていたのですが、たくさんの人がここに避難してくれば、何日も持たないということに気が付きました。
全員が帰校してから、振り返りをしました。たくさんのことを共有することができました。
続いては、お待ちかねの調理体験です。災害時でも対応可能な段ボールピザとスープです。5つの班に分かれて大人の人に手伝ってもらいながら、簡単な調理を行いました。具は冷蔵が必要のないものにしましたが、とてもおいしくいただくことができました。
最後の振り返りをみんなで行いました。ワークシートにびっしり書いたものを基に、たくさんの児童が発表しました。災害時には、「共助」が大切ですが、災害時だけ「共助」の気持ちが芽生えて行動できることはありません。ふだんから共助の気持ちを持ち、行動に移すことができる児童を育てないといけないと痛感しました。授業後には、3名の児童がテレビ局のインタビューにしっかりと答えていました。今日の18時15分から愛媛朝日テレビで放送されるそうです。ぜひご覧ください。
給食の時間には、地域の方が作ってくださった昼食をおいしくいただきながら、地域の方も振り返りをしていました。とても有意義な時間になったと思います。
給食後には、日本損害保険協会の方から、防災マップコンクールの特別賞と佳作の表彰をしていただきました。わざわざ高松市から来ていただきました。ありがとうございます。
最後に記念写真を撮って終了しました。が、せっかくなので、5時間目までのわずかな時間を使って東京大学の学生さんとドッジボールをして楽しみました。ほぼ1年間にわたって関わっていただき、本当にありがとうございました。今日参加していただいた全ての方にも感謝いたします。本当にありがとうございました。