えっ!?…ま、まさかとは思いますが、これって「平和を願う世界中の人々が一刻も早い解決を待ち望んでる話題」…ってことはないでしょうね?
打って変わって、とってもすてきなクルージング。さながら遊子の海上をフライトしている子どもたちです。
今日(昨日のことになるのかな)6月16日は、5年生が、遊子の、いや宇和島の、いやいや愛媛県の基幹産業である、ハマチ養殖の見学に行く日です。
養殖いかだを、バランスを取りながら渡る子どもたち。なかなかスリルがありますね。
ハマチ養殖業者の本校PTA会長さんの養殖場におじゃましました。ご家族でたくさんのことを教えていただきました。
ハマチの幼魚へのえさやり。お腹をすかせていたのでしょう。水しぶきを上げながらえさに群がります。
白いえさは、カンパチの幼魚用の生えさ。カンパチも養殖されていて、ハマチのように固形のえさ(ペレット)は食べないのだそうです。
子どもたちも、えさやり体験。かわいい魚が無数に群がり、楽しくて、魚だけでなく子どもたちも夢中になります。なんと、この一つのいけすだけで、約3万5千匹!
女の子が、おそるおそるカンパチの幼魚にもえさをやっています。やっぱりいかだの上でバランスが取りにくいようです。
子どもたちは、ハマチは卵から育てると思っていましたが、現在、ほとんどが、南方から「藻」に群がって流れてくる稚魚「モジャコ」を獲って育てているそうです。
なるほど、モジャコは「藻ジャコ」なんですね。稚魚は、ある程度まで育てて各地に送っているそうです。何と香川県のブランド魚「オリーブハマチ」も、宇和島出身で香川育ちなんですって!
これはまた、何とも禍々(まがまが)しい!養殖の必須アイテムと説明を受けたこの物体は一体?
何と「死んだカラスを表現した『かかし』」だそうです!カラスは一瞬の隙を突いてえさを狙ってくるとのこと。そんな知能の高いカラスゆえに、この手の方法が効果大。「どうやら仲間が人間にやられたようだ」「こんな目に遭うのは見合わないぜ」とでも思うのでしょう。
今度は、成魚のいるいかだのある養殖場に移動します。再度、女子児童のフライトが始まります。
おっ、いい笑顔!「最高の画」を提供してくれた女子児童に対して…。
男子児童は、遊子の海に向かって「合掌」しています。きっと、見学を通して遊子の海の恵みの深さを知り、感謝の情念が抑えられなくなったのでしょう。
成魚の養殖場に到着。ここは幼魚のいる水荷浦地区のとなりの津の浦地区。ん?いけすの形が全く違う?そうだ!この見覚えのあるたたずまいは!
去年「うわじま学校自慢CM大賞」に出品した本校CM動画で、開始25秒後から2秒間映り込んでいる「謎の円形の物体」だ!ずっと気になってたんだよな!これって成魚の養殖いかだだったんだ!ついに謎が解けたぞ!
養殖業者の方が、何やら機械操作を始められました。機械中に見えるものは、固形のえさ(ペレット)でしょうか?
ああっ!船から伸びたノズルから、ペレットが噴出されている!そうか!冒頭の画像はこれだったのか!成魚のえさの食べっぷりといい、ものすごい迫力で、どうしても「何か別の場面」を連想してしまうな。
海に祈りを捧げていた男子児童も「自力で」えさやり。機械のように、なかなか「目標地点」には届かないようです。
「一匹見てみますか?」と養殖業者の方に、一匹網で獲って見せていただきました。
全く警戒していないので、すぐに獲れるんですね。
予想に反して、激しく動きをする大きな魚体に、子どもたちはすっかりひるんでしまいました。
そうですよね。活きているハマチを間近で見るのは初めてですからね。売っている魚とは全く別物ですよね。いやはや、すごい迫力だ!
成魚の養殖いかだと津の浦地区を背景に集合写真。養殖業者さん、女子児童、そして恐らく担任の先生だろうと思われる人は、満面の笑顔ですが…男子児童は、少し元気がないようですね。どうしたんでしょう?
水荷浦の段畑を背に帰校します。相変わらず女子児童がフライトを楽しんでしますね。
男子は、やっぱり海に祈りを捧げています。そうか、男子が「元気がないように見えた」のは心中に「複雑な思い」があったからなんだ。もしかしたら、はるか海の彼方に平和への祈りを贈っているのかもしれません。
学校に着くころ、男子児童は深い瞑想状態に入っていました。この瞑想が終わるとき、彼らはきっと「真の学習者」として覚醒するのでしょう。そして、本校に「ふるさと教育の深化」をもたらしてくれるのでしょう。
養殖業者の方(PTA会長さん)、今日は、本当にありがとうございました。今後、会長さんには、学校運営への御協力だけでなく、今回のような「ふるさと教育」への御協力もお願いをしています。大変御迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。
男子児童の行動の真意はさておいて、今回の見学を通して、遊子の海の豊かさや漁業関係者の方々の御努力を改めて知ることができました。このような社会を支える食料生産活動や子どもたちの学習活動も、世の中が平和であってこそ成り立つものです。時節柄、平和のありがたさを強く強く噛みしめながら書いた今回のブログとなりました…。